春の研修旅行に参加して
春の研修旅行に参加して 2号車 事務局・総務 延町 森本一郎様 |
第三七回春の研修旅行に参加して 1号車 理事 西坂町 泉 美千代様![]() 「綾部の文化財を守る会」に入会させていただき数年が経ちますが、この四月、はからずも理事という大役をいただき未熟ながらお役に立てるよう努力してまいりたいと思いますので宜しくご指導下さいますようお願い申し上げます。 この春の研修旅行には79名の皆様が参加され、世界文化遺産登録記念「吉野の国宝・文化財を訪ねて」と、吉野へ出発致しました。天候にも恵まれ、さわやかな緑に包まれた日本の代表的な山岳信仰の霊域、吉野山に到着し如意輪寺へ、そこには、如意輪堂を本堂とし宝蔵などがあり、後醍醐天皇の末路を物語る「塔尾陵」、「身はたとえ南山の苔に埋もるとも、魂魄は常に北闕の天を望まん」と都に思いを寄せられた最後、又、楠木正行の鏃で書かれた辞世の扉などの宝物館を拝観し戦国の世の悲劇に出逢った思いを残し、大和三庭園の一つ・竹林院の名園を見学しました。 午後は勝手神社へ、静が捕らえられ、法楽の舞を舞わされた所と説明を聞き、吉水神社へ、世界文化遺産登録のこの神社の日本最古の「書院造」は国の重文であり、多くの文化財を見学しました。この書院の一室に「義経潜伏の間」があり、静との短い出逢いの場や義経の鎧、当時の静の着物も展示されており、哀れみを誘います。 次に金峯山寺へ、ここは世界文化遺産登録の金峯山修験本宗の総本山であり本尊で日本最大秘仏の金剛蔵王権現が祀られており、四年に一度の密教儀式の時以外は拝観することの出来ない、過去・現在・未来をお守りして下さる三尊が世界文化遺産登録記念の慶讃のため特別に御開帳され拝観させて戴き大変有り難く思いました。 綾部の林南院の住職で田中利典宗務総長様のご説明を受け世界へ向けて発信される「恕の心」すべてを認め、一切をゆるす、神仏を隔てなく信仰する事によって救われる、自然を敬い、「共生、和合」による世界平和を修験道から世界へ向けて呼びかけて行きたい。そんなお話を聞かせて戴きました。 役行者によって開かれた修験道修行の地、吉野山。吉野山は桜を大切にし、見事な桜の名所ではありますが、南北朝時代の様々な悲話にいろどられている所でもあり、「歌書よりも軍書に悲し吉野山」そんな句もあるそうです。しかし吉野山は、桜と南朝史跡で有名でもあります。 ガイドさんの説明もあり、素晴らしい手引きもあり、文化財を守る会ならではの研修旅行でした。又、皆さんが元気でお帰り頂き本当に良い一日であったと喜んでおります。 出来るだけ多くの文化財にふれ、関心を高めて行くことが、知識を豊かにし、綾部の文化財を守る会の発展につながっていくのではないかと思います。又、秋の文化財・史跡学習会の旅行には多くの皆様のご参加をお願いいたします。 |
第三七回春の研修旅行のご報告 実施事務局より 世界文化遺産登録記念「吉野の国宝・文化財を訪ねて」と称し、参加募集を開始しました。所が、締め切り日の2日前の5月15日で51名、貸切バス1台では定員オーバーです。補助席で吉野までは、大変です。京都交通に事情を話し、バス代金を値切り、締め切りを5月末とし、各役員の方々に名簿を渡し、追加の募集を続けました所、最終的に参加者79名で予定通り、京都交通バスも値切ったバス代金で実施して頂き、竹林院群芳園もホームページ「綾部の文化財」にも掲載し、このホームページは将来、文化庁ともリンクすると云うことで無料にして頂き、漸く黒字となりました。此の感想文は前記に新事務局・総務担当の森本一郎氏や新理事の泉美千代氏の「就任挨拶・感想文」で発表されています。 多々御世話になった、京都交通バス、竹林院群芳園、ボランテアガイドさん、特に、修験本宗総本山の金峯山寺の淵垣・林南院住職で宗務総長・執行長の田中利典師等のご協力に厚く御申し上げます。又、今回の参加者の特長は新入会員が又は始めて参加の方が約20名近くあったことです。尚、実施に当たり、会長の大嶋文隆氏の並々ならぬ、田中利典宗務総長との連絡・依頼等ご努力頂いたことを報告申し上げます |