第九回「秋の史跡学習会」に参加して  神宮寺町 梅原 康    綾部の文化財を守る会のHPへ
 前日まで、冷たい秋雨が降り続いていましたのがまるで嘘のように晴れ上がり、素晴らしい秋晴れに恵まれた「なにわの国史跡見学」の一日でした。

 やや早い午前六時四十五分、綾部駅北口に集合。高速道路で一路南河内郡へ。

 最初の訪問地は聖徳太子・磯長御廟で雨上がりの澄みきった秋空の下にありました。この御廟をお護りするために建てられたお寺が叡福寺で、そこのお坊さんから故事来歴について、懇切丁寧な説明を受けた上で参拝させて頂きました。

 京都市内のお寺にも、天皇陵や皇族たちの御廟・お墓のあるところは少なくありませんが、こんなに立派に整備されている所ばかりではありませんので、太子信仰の大きさを痛感させられました。

 バスの中からでしたが、近くの推古陵

(磯長山田陵)も拝することも出来ました。それは、聖徳太子・磯長御廟とともに、歴史書や教科書の写真では、しばしば目にしてきましたが、直接訪ねることが出来て感慨も一入でした。

 続いて大阪府立近つ飛鳥博物館を見学。

主にこの近辺で発掘されました古代・古墳時代に関する遺物や関連模型が展示されていました。専門家の村上副会長のご推奨とか、時間を掛けて丹念に見学していくと「この道の虜にされる」のではないかとおもいました。

 午後は四天王寺を参拝。ここは交通機関も便利ですから、何時でもお参り出来ると思いながら、ついついその機会に恵まれませんでしたので、感慨も格別でした。「大阪みなみ」のど真ん中でこれ程広い境内、そして歴史上重要な伽藍と立派な庭園。そしてその静寂さに本当に驚きました。

 同じ聖徳太子の関わる古刹でありながら、戦災のために灰塵に帰したものを復興したもので、建物にも仏像にも、あの法隆寺のような歴史の厚みはありませんでした。しかし我が国最古の仏教の伽藍配置の様式といわれる中門、塔、金堂、

講堂を一直線上にならべた「四天王寺式」を目の当たりにすれば、それはそれなりに、重要な史跡としてお参り出来たことに感謝しました。

 最後は大阪市立東洋陶磁美術館の見学でした。ここには二点の国宝を始めとして素晴らしい陶磁器の展示を見学できました。ただ茶道を嗜まれる方々には、特に時間的な余裕が無かったことが残念だったのではなかったかと思われましたが、それも今回をその序曲として、改めて十分に時間を掛けてお訪ねになれば宜しいかと思いました。またそのような方々は、多分これまでにも何回か入館されているかもしれません。

 何れにしましても、短い時間の間に、大変盛り沢山の日程を無事達成していただきました役員・事務局の各位に感謝申し上げます。