秋の文化財・史跡学習会に参加して 1号車 新庄町 上羽寛一郎氏        HP:綾部の文化財へ

興福寺・国宝・五重塔をバックに

 奈良見学箇所の綿密で興味を唆る紹介を読み夫婦で参加への相談をしました。二人共足腰の調子が良くない、聞こえの悪い者もいる、どうしょうかと云う事です。

 先ず迷惑をかけない事、欲張りすぎない事、印象に残るものを見つけよう、と三つを決めて当日を迎えました。朝の挨拶と皆さんの笑顔で心は奈良へ。

 東大寺駐車場に下りて歩き始めた時「迷惑をかけるのでは」と二人に予感が走り、ついて行くのに精一杯。記念撮影の後、東大寺に入り、椅子に座って眺める緑の芝生と桜もみじの枝越しに青空をバックにして輝く甍の美しさ。その前で本山勧学院々長の佐保山堯春師のお話、もう一寸と声が大きければよかったのにと思いました。しかし後日、事務局の方より聞いた話では、手術後で声が上手に出なかったとの事で納得。

 東大寺の中に入り虞舎那仏の特別拝観、蓮弁の毛彫画の由来を聞き目の前に見て確かめる事の出来たのは幸いでした。

 次に大釣鐘から三月堂へ、坂と石段は苦手で足元が気になり風景を賞でる事も無く三月堂へ。三月堂の前はよく通りましたが、堂内の文化財を拝観するのは初めてです。堂内の不空羂索観音像に接した時には厳かな感じに包まれました。王冠は世界で三番とか。驚きとその時代の文化の高さに感銘しました。

 次には二月堂、テレビ放映でお水とり、松明の火の粉の舞、堂上からの奈良一望の景観が思い出だされましたが石段を見て二人共ギブアップ。ところが救う神ならぬ女性ガイドさんが「折角の文化財史跡の学習ですので私がご案内を」と親切にお水とりの様子、松明やその日の行、宿舎生活等懇切な説明に疲れも飛びちりました。参道を下り振り返り見る景色は印象に残っています。昼は「なら和み館」でなごやかな内に時が流れ、土産物も買い揃え最後の興福寺国宝館へ。

 館内の数々の像の拝観を通し時代の変化の様子をよく理解する事が出来ました。後は自由行動にでかけました。文化財の補修工事が目につきました。完成にはまだ数十年かかるとの由、文化財を守るむずかしさを感じました。

 帰路はお世話になった方々に感謝しながら車の快い響きの中にひき込まれました。史跡学習会の思い出を語り合うのが楽しみです。