秋期学習会に参加して 1号車 位田町 塩見和世
 肌寒くしぐれた一日でしたが、かえって車中からは、しっとりした晩秋の景色を楽しむことができました。久美浜の稲葉本家では地元の「長」として「お上」と民との間で長く続いた大きな「家」を守ってゆくことの難しさもさることながら、まず一番に「そうじが大変やったやろねー」とか「冬・寒かったやろねー」と言いあいながら見学しました。

 同じ久美浜の如意寺では和尚様のお説教が楽しかったです。般若心経の一節をひいて、肩の力をぬいて楽しく生きる極意を話して下さり、一同楽しく「そうそう」とうなずいて共感したことでした。失礼ながら、まるで仏教界の綾小路きみまろか)また、花の寺の花は、豪華絢爛の花々ではなく、和尚様の心と手入れで守られているやさしい野の花々でした。久美浜湾の美しさととけあって、またちがう季節に来てみたいと思いました。
 浦嶋神社と丹後一ノ宮元伊勢籠神社では、この丹後(古代では綾部や若狭も含んで丹波といったそうです。)の地が大陸や東南アジアからの人や文化の流入地点であること、その先進文化をもって丹後(丹波)王国を形成し、ひいては大和朝廷成立に深くかかわっていること、また、私がこれまで何とも思わなかった地名や小さなほこらや伝説などにも深い意味や古代からの人々の思いがあることを知りました。
 京都府立丹後郷土資料館では古墳時代から明治までの生活をたどりました。このたびの見学学習会では、人間がその時代その時代を智恵と力の限りをつくして生きのびてきた、その積み重ねが文化や歴史の発展ということなのかなと思いました。 また、丹後という土地には古代が今もまざまざと息づいていると実感しました。充実した一日でした。ありがとうございました。

秋の文化財・史跡学習会に参加して  2号車 里町 四方 篤 様
 去る十一月十六日頭書の学習会に参加しました。
当日は生憎の天気で「秋しぐれ猿も小蓑をほしげなり」名句の通りの薄ら寒い時々小雨の降る日でありましたが、見学は予定通り行われ多大の学習と楽しさを満喫できた旅でした。

 見学箇所は、
1.豪商・稲葉本家(平成十五年国登録有形文化財指定・久美浜町)
2.関西花の寺・第七番札所・宝珠山・日切不動尊 如意寺(久美浜町)
3.浦嶋神社と宝物館(伊根町)
4.丹後一ノ宮元伊勢(この)神社(宮津市)
5.「重要文化財指定記念・秋の特別展」京都府立丹後郷土資料館(宮津市)
 以上を見学して廻りましたが、それぞれに事務局担当の詳細な解説があり、宮司さんの丹波王国に関する貴重なお話を聞くこともできました。初会以来毎回のように参加しておりますが、所謂観光ルートでは見られない掘り出し物の名所旧跡を案内してもらって心豊かな学習を積み重ねております。その喜びや学習の奥深さは
(とて)も紙面では語れるものではありません。矢張り直接体験に勝るものはありませんので、是非今後も多勢の方々の参加を期待しております。