春の研修旅行に参加して  下原町 塩見光夫     綾部の文化財を守る会のHPへ

なるほど石山寺

東大門をくぐり参道を進む。石段を上がり詰めると正面に巨石が立ちはだかる。

 本堂も巨石の上に建てられて居るとか。

石山寺とは単なる固有名詞と思っていたが、まさに名は体を表す。

 紫式部が須磨の巻きの構想を練ったと伝えられる「源氏の間」はこの本堂の横にある。広々とした明るい寝殿造りの部屋を想像していたが実物は窓一つしか無い薄暗い、まるで独房のような部屋であったのにはショックを受けた。そういえばバルザックも昼間でもカーテンを閉め、暗い部屋でランプの灯火の下で数々の傑作をものにしたのを思い出す。こうゆう環境が精神集中に適しているのだろうか。源氏が須磨へ都落ちせざるをえなくなったいきさつ、宮廷内の陰湿な権力争い、朧月夜の君との道ならぬ情事などがこの部屋で構想されたのかと、うたた感無量。

園城寺(三井寺)

 国宝金堂の脇に三井晩鐘の鐘楼がある。「三井の晩鐘」として日本三銘鐘に数えられるそうだが、その音色を聞くことが出来なかったのは残念。テレビを通して除夜の鐘で聞いた音色を思い出すのみ。

近江神宮

 昭和十五年皇紀二六00年を記念して創建された神社で壮麗な社殿ではあるが、あまりありがた味は感じられなかった。

日吉大社

 三輪山と同じく山を御神体とする山岳信仰の霊場で日本の原始宗教の原点を見る思い。

 以上、独断と偏見で感想を述べさせて頂きました。

 使える所はすべて高速道路を利用して、極力移動の時間を切り詰め、研修の時間を確保して頂いたことは大変有り難かったと思います。お陰でじっくり落ち着いて見学でき、密度の濃い研修をさせて頂きました。役員の皆さんのご尽力に感謝いたします。

 ちなみに四方續夫夫人の万歩計によれば当日の行程は一万一千歩とか。皆さんの健脚ぶりに敬意を表します。