出版物のご紹介

書画に見る遊歴の僧「黙知軒光研上人」

B5カラー刷・104ページ

著者:綾部史談会々員・綾部市志賀郷町馬場2011

電話:0773―49―1417  真宮 均氏

はじめに
 黙知軒といえば、幕末此の地方にあってすぐれた墨竹画を残した画僧であることをご存知の方は多いだろう。私の場合は、数年前に宝満寺の襖絵「四季の図」の大作を拝見したときに始まる。生きいきとした四季の竹林の風景、精緻な筆使いに思わず息を呑んだものである。

 それ以来、黙知研とはどんな人物なのか知りたくなり、機会をとらえて関係寺院や資料館、更には書画所有の檀家まで訪ねて、その資料収集を試みた。その中で驚いたことは、黙知軒の残した書画は決して墨竹画に限らない、書画あり,漢詩あり、和歌あり、随筆あり、読物あり、法話問答あり、果は将棋秘伝書まで発見された。しかも、随筆には漢詩や和歌が添えられていて、その時々の思いや感想が込められている。例えば、朱で画かれた風になびく竹林には「風をいたみ もまれてくるい伏す竹の 千々に乱るヽ 憂喜世なりき」と・・・中略・・・黙知軒は七十七歳で生涯を閉じたが、遺された書画の半数近くは七十歳を過ぎてからのものである。最後に七十七歳の年頭「七福神の餅つき」の絵を精緻に書き上げ、親しい友に贈っている。・・(中略)・・十歳半ばで仏門に入り、真言寺院に寄寓して廻り、独学で書画の世界を創った一画僧。常に自分の足元を見つめ淡々として生き、人々に親しまれ愛された一画僧。

 その姿をより深く呼び起していただき、この地の人に愛されることを願ってやまない。  真宮 均

   
 「七福神・祝初老の軸物」  宝満寺の襖 四季の図(秋)

祝完成!

「綾部の文化財を守る会」でも真宮均氏の特別寄稿「黙知軒光研」として平成21年秋の69号に掲載しましたが調査中の記事でした。今回全ての調査研究内容が盛り込まれた素晴らしい本となって完成しました。非売品でありますが、特別に印刷協力金2千円で当会の皆様にお譲り頂けることになりました。必要な方は事務局四方へ葉書にて申し込み下さい。代金と引き変えにお届け致します。

「綾部の文化財を守る会」事務局